う! イテテテ
ウソだろ。。。仕事関係の人と会食をし、二次会で七十七夜さんおススメの"Barやまざき"で美味いカクテルを堪能した木曜の晩。良い感じでほろ酔いになった所で
『イイお店があるんですよ』と、あるお店に連れていかれまして。いつの間にか隣に座っていた
篠崎愛似(
プルンプルン)の子に
『一杯頂いても良いですかぁ☆?』と言われ、『お・おう・・・』と渋りつつも断れず、己の器の小ささに加え貧困してんのはこっちだと思い知らされ枕を濡らしてから数時間の後。
突然の腰痛に襲われ目が覚めたフライデーモーニング。
おいおい、今日の仕事が終われば明日から待ちに待った北海道ツーリングだぞ
昨日までは何とも無かったのに、なんてこったい!
どうやら拘束バスやLCCのシート、とどめにビジホのベッドで腰をやられてしまったようだ。最近再開した筋トレで腰に疲労が溜まっていたのかも知れない。バーベルスクワット、軽い重量で効かせるフォームから始めていたつもりだったが甘かったか。
数年前に3日程歩けなくなったギックリ腰の恐怖が鮮やかに蘇る。
この所続いているツキの無さを北海道にまで引きずって来てる有様。
ツーリングが始まる前から試される事になってしまった。
仕事を終わらせた金曜夜に道内のバイク仲間達と再会。そこで以前お世話になった方ともばったり出くわし、興味深い話を沢山聞く事が出来た。ITを駆使した認知行動療法とか、AIの話とか、この先の日本の事とか。世の為になる研究をされている彼は生き生きと話をしていた。
その後いつもお世話になっているTDR氏宅に泊めてもらう。

朝を迎えれば遂にまた北海道を走れる・・・
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Day1 旅立ち- 7/15(土) 09:00 ジクサーをピックアップ

2017年1月に国内販売開始したてのこのバイク、写真の印象より実物の方が立派な車格に見える。
ジクサーとDトラ125のスペックを比較すると
(括弧内がDトラ125)
全長 2005mm
(1990mm)ホイールベース 1330mm
(1255mm)シート高 785mm
(805mm)排気量 154㏄
(124cc)馬力 14PS
(10.2PS)トルク 1.4kg・m
(1kg・m)燃料タンク 12L
(7L)タイヤ 前後17インチ
(前後14インチ)乾燥重量 123㎏
(113㎏)価格 31.6万
(36.9万)乗り味に関わる所で一番大きな差はホイールサイズかな
全長は15mmしか違わないが、ジクサーのホイールベースが75㎜も長い。
あれ?でもホイールベースが75㎜長くホイール径も3インチ大きいのに全長は15mmしか変わらないのは何故?
と思って写真を比べたら

Dトラはタイヤ後方にまで伸びてるリアフェンダーで全長値を余計に稼いでいる模様。
シート高はジクサーの方が20mm低い。
跨ってみると身長180㎝のハックニーで足つき問題無し&窮屈さも特に無し。
ハンドルも高すぎず低すぎず。
Dトラより4PS程多い馬力がどこまで実感できるか楽しみである。一番ありがたいのは5Lも大きい燃料タンク容量。去年の札幌⇔納沙布岬ツーで2回もガス欠してしまった事から、この安心感はデカい。
心配だったリュックサックのリアシート積載もすんなりクリア。支度が整い鼻歌交じりに国道へ飛び出した・・・
・・・までは良かった
基本的に日曜の天気予報は東西南北どこも雨。

そのなかで一番良さそうな場所を狙う積りなのに予報が二転三転し、出発しても未だ行先が決められていないという状況。
①道南エリア積丹半島
函館
ニセコ
②道央エリアタウシュベツ
三国峠
富良野
美瑛
③道北エリアオロロン
サロベツ原野
宗谷岬
咲来
④道東エリア納沙布岬
風連湖
知床半島
どこに行く?
この時点の情報で日曜に比較的マシなのは帯広~釧路の界隈
バンテリンと共に頂いた
『今まで行った事無い所行けば良い』というTDR氏の言葉に背中を押されつつも、テンション上がり切らないまま取りあえず北へ
長距離ツーリングは去年の北海道以来だ。
旅モードにどうやってスイッチが入るんだったっけ?
Buellにも全然乗らなくなってしまったし、ツーリングライダーのマインドを忘れてしまった様だ。
ジクサーでオロロンラインを駆け抜ける想像をするが、日曜の傘マークがそのビジョンを打ち消す。
そして腰痛も大問題。TDR氏に頂いたバンテリンを塗ってかなり痛みが緩和されているものの、遠くまで行った先でぎっくり腰などになったら洒落にならない。
やはり近場の富良野~美瑛から三国峠経由で帯広方面に投宿するのが最善か。
堂々巡りの末、やっと富良野を目指す事が決まった。
折角なら少し遠回りしてでもR452夕張国道でジクサーを試したい所。
あ、そういえば夕張まで繋がってるダート林道があったハズ(悪魔の誘惑)軽くて街中の流れならスルスルっとリードできるジクサーに暫く乗ると気が付くのがサスの硬さ。路面のギャップをダイレクトに伝えてくる。日本の舗装でこれなら、インドで走ったら相当辛いんじゃなかろうか?と思ったらサスは日本仕様になっているらしい。1年前の記憶だから怪しいけど、Dトラの方が衝撃を吸収してくれていたと思う。
そうこうする内にマップルで見つけた16kmの林道の入り口に着いてしまった。

獣避けゲート内の日産テラノの作業者に、
・林道は枝分かれしてて道を知らなかったら迷う
・さっき熊のウンコ見た
・今頃奴らは昼寝してる
と脅かされ、素直に引き返す。
国道でぐるりと回って清水沢の駅を2年ぶりに拝み、シューパロ湖へ。
勢いで2015年の思い出の夕張岳登山道までの林道に突入するが、ダートに入った僅か先で通行止め。土砂崩れで通れないらしい。
3つ目の林道チェックで遭遇した沼にてイベント発生

沼・・・??
盛りました。ホントはただの水たまりです。

泥に前後タイヤがハマり、バイクが自立状態に。その姿を撮ろうとして離れた瞬間倒れかけ・・・
とっさに支えて事なきを得るのだが
ふと手を見ると血がタラリ
爪がほんの少し剥がれたようだ
クマがこの
血の匂いを嗅いで寄ってきたらどうする?
怖くなって急いで撤退し国道に戻って一安心。

持っていたスポーツ飲料で血を洗い流した。

ジクサーで単独林道は色々リスクが高い事が解り、これからはオンロードを突き進む事にする。
夕張国道 相変わらず気持ちが良い
上がっていく回転数&伸びていくトリップメーターとシンクロして、テンションが徐々に上がっていく。
トップスピードはDトラ比115%ってとこか?
桂沢湖から道道135を東へ
この辺りでイカれたカローラバンが前の車に対しイカれた煽り&追い越しを繰り返していた。前の車のすぐ後ろにべったりついて、車線内を左右にローリングする謎の運転。近寄りたくないが後ろを付いて行くのも嫌なので、頃合いを見てこのイカレポンチの前に出た・・・ら後ろから猛チャージ。車間距離もなにもあったもんじゃない。 抜きたきゃ抜けよ、のスタンスでこちらはこちらのペースを維持。
2台の地元ナンバーのリッターバイクの後ろを走っていく。
道道135からR38狩勝国道にぶつかった交差点で信号待ちをしていると、数台後ろに居た筈のイカれたカローラバンが左側からグワっと抜きそのまま信号無視をして走り去った。何がしたいのか
ここで富良野・美瑛は日曜の天気も悪そうなので諦め、道東方面へ向かう事にした。
三国峠は天気を見て相談か
コンビニ休憩を挟み、足寄の『ラワン ドライブイン』というドライブイン兼ライダーハウスに今夜の床を確保。
夕飯は間に合わないから買っていく事に。
ホクレン東山で給油

ここで赤フラッグを入手。
しばらく進むと、去年熱きランドヌール達との出会いがあった南富良野のセブンの前を通る。
あの時は真っ暗で辺りは何も見えなかったが、初めて見る夕暮れ前の南富良野の風景は長閑で綺麗だった。

去年の秋に大雨で大変な被害を受けた南富良野市
所々から見える川に流されたのであろう流木が沢山転がっていた。


このトンネル内で真夜中一人ぼっちで雨宿りしていたランドヌールも居たんだよな

狩勝峠を越え、R274白糠国道を進む。
あれは去年キャンピングカーで雨宿りしさせてもらった東瓜幕PAだ。
はからずも去年のルートを逆向きに走り続ける事になっていた。

足寄で給油し、セイコマでビールと弁当を調達

ラワン ドライブインに到着すると、先客が2名
浜松のNinja400と地元のマジェ125と思いきや、大阪の人だった。
6時には食堂を閉めると言っていたのに、おばちゃんがこれから我々3人の為に料理を作ってくれるという。
僕と大阪のレディは味噌ラーメン

手作り味噌で作ったスープに、野菜はここで朝とれたもの。一日まともに食っていなかった事を抜きにしても、とても美味い味噌ラーメンが体に染みた。
浜松のNinjaボーイはジンギスカンを頼んだら、何故か彼だけ離れの別室に連れていかれ、1人寂しく食事をする羽目に。この展開には大阪レディと一緒に笑ってしまった。
大阪レディはブロンコで北海道上陸したものの、故障してしまい、富良野か美瑛のバイク屋に大変良くしてもらい、そこのレンタルバイクを借りて走っているとの事。ツーリング先で登山するスタイルの旅で、あと数週間滞在すると言っていた。羨ましい限り。
別室から帰って来たNinjaボーイと3人で少々談笑していると、おばちゃんがそろそろ店じまいというのでお開きに。
2階の宿泊部屋はボロくて一人で泊まるには勇気がいるかも知れないと思った。暑いので窓を開放した暗い室内で、20代前半の彼がどんどんバイクにハマっているという話を聞き、嬉しく思う。危険と隣り合わせだが、それ以上に得られる物が多いバイクという乗り物。若者にその魅力を知って欲しいし、どうせハマるなら若くて運動神経の良い内から腕を磨く事が長く安全に乗る最善の方法だと思う。
寝る前に満天の星空を写真に収めようとするが

地面に置いてセルフタイマーで撮ると、なんだかよくわからない図に。シャッタースピードが10秒を越えると星が点から線に流れ始めてしまう。地球は回ってる。
三脚も早々に諦め荷物から削って持って来て無いし、明日も早いから星撮影は諦めるか。
数が多すぎて星座が解り辛い程の星と、天の川がばっちり見えてたんだけどなぁ
この日の走行距離は400km位。
夕張辺りの近場でチョロチョロしていた頃は煮え切らない感じだったが、足を延ばし札幌から遠ざかる程にツーリングマインドが覚醒してくるのを実感した。
ならば明日、早く起きれたら知床に向かうか?
バンテリンを塗り22時頃就寝。
つづく
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--- 2017.7.07.29 追記 夕張岳の林道を往復しただけの動画を貼っておきます。
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